お姉ちゃん・突撃三銃士
第5章 突撃三銃士2
「こ、この……よくも……」
顔面が大噴火。赤面を通り越した赤い顔が振り返ると、マント姿で死んだフリしているレッドに怒りが炸裂。
優子、スカートの引き上げを忘れ、パンツのままレッドに制裁を加えている。水玉のパンツが怒りに燃えている様相。
―ぎゃぁぁぁぁー
レッドの断末魔が廊下に響く。哀れなり。
「ったく、何考えて生きてるのよ」
ふん、怒りの鼻息を荒げる優子。まるで紅玉みたいに赤い顔をしながらスカートを上げる。もう怒りで体が熱々だった。
「……」
ブルー、目の前の優子を見て言葉が出ない。スカートを上げる仕草が悩め香しい。寄せ合うような豊かなバスト具合がたまらない。
突然に、目の前にいるグラマーさんしか見えなくなってきた。水玉のパンツ、豊満なバスト、他に何が見えるのだろう。視界が変、空間が歪んできたのかもしれない。
すると何かが彼に乗り移る。悪霊か、もしくは狐とかその辺りだ。切なさで顔全体が震え歪み、両手で何かを掴みたいという形を作る。
「お、おっぱぱ~い! おっぱぱ~い! おっぱぱ~い!」
ブルーが血迷ったように衝動で動く。まるで突進、優子のバストに向かって猪突猛進。
ドン! 激しくぶつかった。でも何かおかしい。あのふくらみにあろう柔らかい弾力とかいうのがまったく無いのだ。
「バカ……青井、目を覚ませ」
なんと、ブルーは起き上がったレッドを押し倒してしまったらしい。生まれて初めて男の子を押し倒したらしい。
そんな風にギャーギャー騒いでにぎやかな男子を冷たい目で見ながら優子がバーカ! とつぶやき歩き出す。その場を去ろうと。
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