お姉ちゃん・突撃三銃士
第4章 突撃三銃士1
ブルーと優子がやってきて、脇役という感じで付き添っていたミドが離れていく。
が、ミドは角を曲がった所にこっそり隠れて成り行きを見守る。ブルーと優子は人気が少なくなる側の階段の所。そして優子が背を向けている階段の裏下にはマントを着て隠れているレッドがいる。
(中野って……なんていうか、結構お尻も……お尻も……)
とかレッドが心の中でつぶやいている。
これは素敵なチャンス。優子は後方に警戒していない。だからレッドは、後ろから優子に歩み寄って手を回し、あの憧れの豊かおっぱいを掴んで揉んだりするつもりだ。
そして時は来た。ブルーがいい加減な態度で何が言いたいか分からないと怒る優子に向かって、レッドが始動。彼は緊張を解すため、心の中で呪文を繰り返す。
(おっぱぱ~い! おっぱぱ~い! おっぱぱ~い!)
もう少し、もう少しで憧れをその手に掴める。
よし、今だ! と思った時、神さまの意地悪が発生した。レッドは自分の足でマントを踏んで急に体勢が倒れていく。
(……)
レッド。このままでは憧れが遠ざかってしまうと、必死になって両手を伸ばした。優子のロングスカートを、両手が強く掴む。
「……ぇ?」
突然に冷たい風が吹いて時間がフリーズ。
倒れたレッドの手が、優子の黒いロングスカートを完全にずり下ろしたのだ。ムッチリな太ももどころではない、本当にパンツ1枚でブルーと対面。隠せない赤裸々な姿。
「な、な、ななななな……」
想定外もいいところ。ブルーは、レッドに次いでわざとらしく優子のおっぱいに軽くタッチする考えしかなかった。衝撃、火山の噴火、大津波、地球が大混乱に陥る。
目の前の優子がパンツ。それは白に水色の水玉だ。水玉パンツが震えている。真ん中に小さくあるリボンが、それが女の子のキモチを歌う。
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