彼女とこたつとおっぱい
第5章 ☆鎮魂
「じゃぁそろそろ帰るね」
なつこが立ち上がった。やっとかと健は思う。
正直、なつこには早く帰ってもらいたかった。邪魔だ、イライラする。なぜなら健は鎮魂作業を必要とするから。
「健ちゃん、何か不機嫌?」
なつこがキョトンとする。
「別に、いつもと一緒だつーの」
とか言いながら、表情は明らかに不機嫌。
「あ、そうそう。この間のTV見た?」
別れ際に思い出したらしく、なつこが笑顔で会話を誘う。
「見てないし興味ない。俺、これから勉強するから帰れよ」
なつこをうざいという顔、もう本当に露骨で意地が悪い。
理不尽な扱いを受けているようだと幼馴染みが怒りながら帰っていったが、そんな事を気遣う余裕などあろうものか。
健は家に戻ると、大急ぎでなつこの座っていた場所に飛び込んだ。
良かった、まだなつこの匂いが残っている。健は座布団を丸めると、それをギュッと抱きしめ鎮魂を歌う。レクイエムの調べ。
「ハァハァ……ぁぁ」
あのバストを掴んだ時の弾力、忘れる前になつこの匂いが残る座布団を抱きしめて離さない。
こたつの中で必死に床オナニー。これ以上我慢したら健は病気になっただろう。もう誰も止められない勢い。
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