Shine~Masato & Hina story~
Shine~Masato & Hina story~

発行者:桜蓮
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2014/02/10
最終更新日:2014/02/15 23:17

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Shine~Masato & Hina story~ 第8章 エピソード7
「・・たくっ、前にも言っただろ?俺達がてめぇらの下につく事なんて天と地がひっくり返ってもねぇーって。」

・・5・・・。

・・6・・・。

『・・てめぇ!!』

私はそこでカウントを止めてしまった。

正確にはカウントなんて出来なくなった。

緊迫感が嫌ってくらいも伝わって来て

私の身体は小刻みに震え出していた。

・・いや・・・。

・・怖い・・・。

身体の震えがより一層強くなった時

マサトさんは背中にまわした腕に力を込め私の身体を強く抱き寄せた。

真っ暗な視界の中聞こえてくるのはマサトさんの心臓の音。

私はその音に集中して他の音を聞かないようにした。

何度か衝撃のようなものを感じた。

それは私の身体に直接感じたんじゃなくて

マサトさんの腕や足を通して私に伝わってきたものだった。

その衝撃の度に低い呻き声のようなものが聞こえたような気がする。

その声はマサトさんの声じゃ無かったから多分男の子達が発したものだったと思う。

「ヒナ、走るぞ。」

呼吸ひとつ乱さずにそう言ったマサトさんの声で私はようやく我に返った。

私がカウントを出来なくなってからマサトさんの声が聞こえるまで

私にはとてつもなく長く感じたけど

実際には数秒だったのかもしれない。

もし、私がカウントを続けていたら本当に10数える間に全てが終わっていたのかもしれない。

強い力で腕を引っ張られて私の身体はようやく動いた。

目の前にある大きな背中を見失わないように

力強い腕からはぐれないように

そして、この状況から逃るように

私はもつれそうになる足で必死に走った。
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