Shine~Masato & Hina story~
Shine~Masato & Hina story~

発行者:桜蓮
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2014/02/10
最終更新日:2014/02/15 23:17

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Shine~Masato & Hina story~ 第7章 エピソード6
『残念だな。大人しく言う事を聞いてたら、痛い思いもしなくて良かったのに・・・。』

「・・・?」

その言葉の意味を考える間もなく

乾いた音が響き

頬が熱くなった。

・・えっ?

なに?

なにが起きたの?

私は膝の上にあるバッグからゆっくりと視線を上げた。

さっきまで私を睨んでいた男の子も

その隣にいる今まで黙って私達のやり取りを見ていた男の子も

驚いた表情を浮かべて私を見つめていた。

・・あれ?

もしかして、私・・叩かれたの?

そう認識するまでかなりの時間が掛かった。

熱を持った頬を押さえながら

なんとか状況を理解した結果・・・。

どうやら、私はこの男の子から頬を叩かれたらしい。

・・叩かれたって言っても力一杯とかじゃなくて

軽く当たった程度。

痛さなんて全く無いから叩かれた部類にも入らないかもしれないけど・・・。

私に恐怖心を植え付けるには充分過ぎる行動だった。

人に叩かれた経験なんてない。

知り合いにはもちろん親にだって手をあげられた事なんてない。

そんな私にとってこの男の子の行動は理解し難いものだった。

他人から自分が叩かれたという屈辱感と

それを第三者に見られているという羞恥心。

そして、私を叩いたにも関わらず相変わらず平然と・・・

口元には薄ら笑いを浮かべている男の子。

その瞳はやっぱり笑ってなくて・・・。

彼の表情から彼の感情を読み取る事は難しい。

それがより一層私の恐怖心を掻き立てる。

『・・ここじゃなんだから・・・。』

「・・・。」

・・怖い・・・。

『別の場所でゆっくり話そうか?』

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