Shine~Masato & Hina story~
Shine~Masato & Hina story~

発行者:桜蓮
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2014/02/10
最終更新日:2014/02/15 23:17

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Shine~Masato & Hina story~ 第6章 エピソード5
この人達にはそう見えるらしい。

何を言われようと、どんなに笑われようと

ひたすら俯き身動き一つ出来ない私の耳に小さな舌打ちの音が落ちてきた。

「・・・!?」

普段なら聞き逃しそうなその小さな音さえも怯えまくっている私には鮮明に聞こえた。

・・もう、この場から今すぐ消えてしまいたい・・・。

精神的に追い込まれた私の身体が小刻みに震え始めた。

その時、マサトさんは私の肩を掴んだまま振り返り

「・・先に戻ってろ。」

低い声を出した。

冷やかすような声と笑い声がピタリと止まった。

『お前はどうすんだよ?』

背後から聞こえてきた声に

「ちょっと出てくる。」

マサトさんが答えた。

『今の状況が分かってんのかよ?』

その言葉を無視するかのようにマサトさんは歩き出し

肩をガッチリ掴まれた私は連れ去られるようにその場を離れる事が出来た。

『おい!!マサト!!』

その声は一瞬だけ繁華街に響き渡り、すぐに雑踏に埋もれた。

私の耳にもはっきりと届いたんだから、

マサトさんの耳にも届いたはずなのに

マサトさんは足を止めようとはしなかった。

無言で歩いていたマサトさんが足を止めたのは、

私が住むマンションが見える駅前だった。



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