Shine~Masato & Hina story~
Shine~Masato & Hina story~

発行者:桜蓮
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2014/02/10
最終更新日:2014/02/15 23:17

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Shine~Masato & Hina story~ 第6章 エピソード5
・・だけど・・・。

今、その人達の視線は私に向けられている。

私は勢い良く視線を逸らした。

名前を呼ばれたような気がしたけど・・・。

きっと、気の所為に違いない。

私の方を見ていたのも偶然に違いない。

・・・。

・・・。

きっと私は疲れているんだ。

よし!!

帰ろう!!

私は、現実逃避気味に足を踏みだそうとした。

『ヒナ。』

再び誰かが私の名前を呼んだ。

幻聴!?

私、幻聴が聞こえる程疲れてんの!?

・・・。

・・・。

うん。

疲れているんだ。

だから、誰かが私を呼んでいるような気がするのも・・・。

その声が恐くてタチの悪そうなお兄さん達の集団の中心から聞こえたような気がするのも・・・。

その集団から誰かが私に近付いて来ている気配を私の背中が感じている気がするのも・・・。

私が疲れているからに違いない!!

完全な現実逃避モードに突入した瞬間、私の肩に何が触れた。

触れたというよりもそれは掴まれたと言った方が正しいのかもしれない。

その感覚は、私を現実に引き戻すには十分な感覚だった。

むしろ、十分過ぎて私は身体を大きくビクつかせ、口からは『ひぃっ!!』という言葉とは到底言えない情けない音が漏れてしまった。

それだけの反応をしてしまったのに、感覚の原因を確認する事も、振り返る事も躊躇してしまう。

いつまでも動くことが出来ないでいた私。

肩に置かれた手に力が加えられた事に気付いた瞬間。

私の身体は半回転した。

勢い良く目の前の景色が変わり、私の瞳に移ったのは・・・。

「マ・・マサトさん!?」

「なんでシカトしてんだよ?」
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