Shine~Masato & Hina story~
Shine~Masato & Hina story~

発行者:桜蓮
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2014/02/10
最終更新日:2014/02/15 23:17

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Shine~Masato & Hina story~ 第5章 エピソード4
「ヒナ。」

「はい?」

「明日、ハンカチを持っていくから。」

「はい。」

「じゃあな。」

「はい。」

私が答えるとマサトさんは、私の頭をポンポンと叩きニッコリと微笑んで、私の頭から手を離した。

私の頭から離れた手はポケットの中に隠れた。

それを見た私はマサトさんに軽く頭を下げて歩き出した。

マサトさんから少し離れた頃、自分の心臓の音が自棄に大きい事に気が付いた。

まだ、頭の上に温もりを感じる。

頬の火照りを両手で抑える。

さっき聞いた低い声が頭の中で響く。

『明日、ハンカチを持っていく。』

・・明日も会えるのかな・・・。

そう思うと自然と顔が綻んだ。

・・だけど、ふと疑問が浮かんだ。

マサトさんはどこにハンカチを持ってくるんだろう?

どうやって私にハンカチを渡すつもりなんだろう?

何も約束はしていない。

場所も・・・。

時間も・・・。

・・・。

あぁ、そうか。

あれが社交辞令なんだ。

この広い繁華街で・・・。

これだけの人が行き交う中で・・・。

場所も時間も決めていない私とマサトさんがまた会える可能性なんて殆ど無い。

急激に気持ちが冷めていく。

・・バカみたい・・・。

何を私は浮かれているんだろう・・・。

マンションの入り口に着いた私は、恐る恐る振り返った。

さっきまで私がいた場所にマサトさんはまだいる。

私が立っていた場所にはマサトさんと同じような格好の男の人が2人と女の人が1人。

その女の人は、ちょっと派手な感じの綺麗な人。

私とは全然違うタイプの人。

マサトさんと同じ世界にいる人。

マサトさんはさっきまでの優しい表情じゃなかった。
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