Shine~Masato & Hina story~
Shine~Masato & Hina story~

発行者:桜蓮
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2014/02/10
最終更新日:2014/02/15 23:17

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Shine~Masato & Hina story~ 第5章 エピソード4

「あそこだったら、ここで大丈夫か?」

その言葉で私はやっと理解した。

・・どうやら、この人は私を送ってくれたらしい・・・。

「すっ・・すみません!!ありがとうございます!!」

私は勢い良く頭を下げた。

・・勢い良く下げすぎて肩に掛けているバッグの中身が散乱してしまった・・・。

「・・・!!」

しまった!!

やってしまった!!

ここは、繁華街の駅の前。

たくさんの人が行き交う場所。

そんな所で私はバッグの中身をぶちまけてしまった。

行き交う人達の視線を感じる。

恥ずかしさで顔が赤くなるのが自分でも分かる。

・・もう、最悪・・・。

私はその場に蹲り足元に散らばっているモノを拾い始めた。

なんで、私はこんな風なんだろう・・・。

自分の情けなさに涙が込み上げてくる。

その時、何かが動く気配を感じた。

そちらに視線を向けると・・・。

そこには私と同じようにその場にしゃがみ込んで散らばった携帯やメモ帳を拾ってくれている厳つい顔の男の人。

「・・すみません!!」

「別に・・・。」


その人は落ちているモノを全て拾うと私に手渡してくれた。

それから、立ち上がって私の腕を掴むと軽く力を入れて引っ張った。

その反動で私は立ち上がる事が出来た。

「マサト。」

突然、その人が口を開いた。

「・・・?」

「俺の名前。」

「マサト・・さん?」

「あぁ。」

にっこりと微笑んだマサトさん。

なんでこのタイミングで自己紹介なんだろう?

マサトさんの微笑みにつられて私も微笑んだ時、声が聞こえた。

『マサトさん!!』

・・マサトさんってこの人だよね・・・。

マサトさんの視線は私の頭の上を通り、私の背後に向けられている。

マサトさんの視線の先を見ようと、私が振り返ろうとした時、それを止めるようにマサトさんが私の頭の上に手を載せた。

右手をポケットに入れたまま左手を私の頭の上に載せたマサトさんは腰を曲げて私と同じ視線の高さになった。

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