Shine~Masato & Hina story~
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発行者:桜蓮
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2014/02/10
最終更新日:2014/02/15 23:17

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Shine~Masato & Hina story~ 第15章 エピソード14
「私が打ち込むんで、読み上げてもらってもいいですか」

「あぁ、頼む」

店長が座っていた席を空けてくれたから、私はそこに腰を降ろした。

その席から1つ椅子を空けて店長は座った。

店長が読み上げた数字を私が打ち込んでいく。

私の手元を見ながら

「ヒナちゃん早いね~」

感嘆の声を漏らした店長に

『私が早いんじゃなくて店長が遅すぎるんです』

とは言えず、困惑の笑みだけを浮かべていた。

◆◆◆◆◆

書類の作成は2時間弱で終わった。

店長が一体何をどう考えて“1時間”という時間を最初に提示したのかは分からないけど

「ヒナちゃん、残業手当つけとくね」

その言葉で単純な私は全てを水に流すことにした。

机の上に広げられていた書類を片付けながら

「ヒナちゃん、この後何か用事ある?」

店長は尋ねた。

「・・・いや、別に」

私は大きな背伸びをしながら答える。

「飯でも食いに行こうか?」

「え?今からですか?」

「うん」
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