Shine~Masato & Hina story~
Shine~Masato & Hina story~

発行者:桜蓮
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2014/02/10
最終更新日:2014/02/15 23:17

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Shine~Masato & Hina story~ 第5章 エピソード4
「……ハンカチならたくさんありますから気にしないでください」

……この人と再び会う事はない……。

この人と私には“今度”なんてない。

果たされる事のない約束なんてしたくない。

私は、そう思っていた。

……その時は……。

私は全く気付いていなかった。

この人との出会いで私の生きる世界が変わる事に……。

私の時間にその人が深く関わる事に……。

名前も歳も……何も知らないその人が私のかけがえの無い人になることに……。

◆◆◆◆◆

「大丈夫ですか?」

「あぁ」

「ケガしてないですか?」

「あぁ」

「一人で帰れますか?」

「あぁ」

大丈夫なんだと確認した私は立ち上がった。

私が立ち上がると同時にその人の顔と視線が上に動く。

「私、帰ります」

そう告げて私はその人に背を向けた。

私はその人の言葉を待つことなく足を踏み出した。

その時、真後ろで何かが動く気配がした。

「……?」

不審に思い何気なく振り返った私は固まった。

「……!!」

でかッ!!

自慢じゃないけど……。

……私は小さい。

成人しているにも関わらず身長は150cmもない……。

あと数十mmで150cmというところで私の身長の成長は止まった……。

それから、どんなに頑張って牛乳を飲み続けても私の背が伸びる事は無かった。

どんどん成長していくクラスメート達を横目で見ているうちに下級生にまで身長を抜かれた私は牛乳を飲む事も止めた。

背が低い事はいつしか私の大きなコンプレックスになっていた。

『小さくて可愛い!!』

仲の良い友達にそう言って抱きしめられる度に私は笑顔で答えながら心の中で大きな溜息を吐いていた。

学校を卒業してからは、ハイヒールが私の武器になった。

コンプレックスを隠すための武器。

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