Shine~Masato & Hina story~
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発行者:桜蓮
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2014/02/10
最終更新日:2014/02/15 23:17

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Shine~Masato & Hina story~ 第15章 エピソード14
「うん、急ぎで書類を作って本部に提出しないといけないんだ」

「それは大変ですね」

「だろ?ただでさえ事務系の仕事は苦手なのに、今日中とか絶対無理に決まってるじゃんね?」

「え!?そんなに大変なんですか?」

「う~ん、大変っていうか」

「・・・」

「苦手なんだよね」

「苦手?」

「そう、俺、パソコンの操作が苦手なんだよね」

驚きの発言をサラリとぶちかましたのは、カラオケボックスの店長をやってる中村さん(28)だった。

「・・・あの、店長」

「うん?」

「パ・・・パソコンの操作が苦手って・・・」

「うん」

「この仕事にパソコンの操作は必須ですよね?」

「うん、そうだね」

店長は意味不明な笑みを浮かべて頷いた。

その笑みは明らかに営業スマイル的な笑みに近いもので・・・。

そんな店長を私は呆然と眺めていた。

・・・パソコンの操作が苦手って・・・。

カウンターの受付業務も

在庫の管理や確認も

商品や消耗品の発注も

全てパソコンでやってるんですけど!?

それに私みたいなバイトには関係はないけど

売上げとかのお金関係の管理だって、スタッフの勤務状態だって全部コンピューター管理で店長がそれをやってるはずだと思うんですけど!?

「あっ、全然出来ない訳じゃないんだよ。頑張ればなんとかそこそこ出来るんだ」

「・・・じゃあ、頑張ってそこそこやってみてください・・・」

「今日はどんなに頑張っても無理だと思う」

「はい!?」

「時間的にどうしても間に合わない」

「え!?」

「すげぇ、遅いんだよ」

「お・・・遅い!?一体、なにが遅いんですか?」
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