Shine~Masato & Hina story~
第15章 エピソード14
素直に甘えさせて頂くことにした。
土井さんをはじめとするパートのおばさま達に深々と頭を下げた私はスタッフ専用の控え室へと向かった。
窓から燦々と光りが降り注ぐそこは、夜の休憩時間とはまた違う雰囲気を醸し出す。
一番窓に近い席に腰を降ろした私は大きな欠伸をこぼした。
・・・眠い・・・
深夜のシフトに入っていた時はこの時間はいつも寝ている時間。
そのせいかこの時間は特に眠くて堪らない。
もう1度欠伸をした私は、買っておいたカフェ・オレに手を伸ばした。
これは少しでも眠気覚ましになればと思い買ったもの。
コーヒーが苦手な私はミルクとお砂糖たっぷりのカフェ・オレのパックにストローを差し込み口に含んだ。
「・・・眠い・・・」
思わず呟いた声は静まり返った室内に吸い込まれて消えた。
バイトと家を往復するだけの毎日を送っている私には、寝る時間がたっぷりと確保出来るはずなのに・・・。
むしろ、何か特別な趣味がある訳でもなく
一緒に遊ぶ友達や彼氏すらいない私は
ひたすら眠るしかないのに・・・。
ここ最近、私はあまり眠れていなかったりする。
家にいる間、一体何をしているのかと言えば・・・
160