Shine~Masato & Hina story~
第15章 エピソード14
文字を打っては消してを何度も繰り返して作成したメールは、やっぱりシンプルなものになった。
相変わらず絵文字の無いメールはシンプルすぎて何か絵文字を使用してみようかと思ったりもしたけ
今まで絵文字のないメールをマサトに送っていたのに今更そうするのもどうかと思い
シンプルすぎるメールを送信する事にした。
これがマサトに送る最後のメールだと思ったらまたちょっとだけ悲しくなった。
それでも、私には感傷に浸っている時間はない。
また、いつマサトから着信があるか分からない。
今、マサトの声を聞けば私の決意は簡単に崩れてしまう。
自分の為にも
マサトや彼女の為にも
私は、一刻も早くこのメールを送信して電源を切らなければいけない。
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