Shine~Masato & Hina story~
Shine~Masato & Hina story~

発行者:桜蓮
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2014/02/10
最終更新日:2014/02/15 23:17

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Shine~Masato & Hina story~ 第15章 エピソード14
まだ病み上がりとは言え、昨日までに比べるとすこぶる良くなった体調で

ノソノソとベッドから抜け出した。

取りあえずシャワーでも浴びようかな。

一度は下がった熱が再発したせいで浴びる事が出来なかったシャワー。

ベッドから起きあがることさえも苦痛でトイレに行くだけでも精一杯だった私にはシャワーなんてもっての他だった。

いい加減、気持ちが悪い。

そう思った私はバスルームへと直行した。

◆◆◆◆◆
数日ぶりのシャワーは身体だけじゃなくて心までさっぱりとさせてくれた。

洗濯したての部屋着を身につけ、髪から滴り落ちる水滴をタオルで拭きながら

バスルームを出ると、聞き慣れた音楽が室内に響いていた。

その音の発信元はベッドの側にあるサイドテーブルだった。

ケイタイの着信音。

音を奏でると共に振動しているそれにゆっくりと近付く私の心臓は異常なくらいに飛び跳ねていた。

いつも聞く着信音とは違うその音は、誰からの着信なのか液晶を見なくてもすぐに分かる。

なんでこんな設定にしちゃったんだろう。

今更後悔してみてももう遅い。

・・・遅いことは分かっていても後悔せずにはいられない。

「・・・マサト・・・」

蘇るのはあの夜の光景。

山神の制服である黒の学ランを身を纏ったマサト。

隣に立つのは制服姿の綺麗な女の子。

マサトの腕に絡められた細くて長い指。

何か言葉を紡ぎ出す唇にはピンク色のグロスが塗られていて、色っぽく濡れているように見えた。

その唇に迷うことなく近付けられるマサトの耳。

誰が見ても親密な関係だと分かる2人。

・・・私の存在は2人にとってみれば邪魔なものに違いない。

マサトへの気持ちに気付いてしまった私はあの2人にとって尚更邪魔な存在に違いない。

マサトの傍に私はいるべきじゃない。

それがあの日の夜、導き出した答えだった。

あの光景を見て、自分の気持ちに気付いたけど
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