Shine~Masato & Hina story~
Shine~Masato & Hina story~

発行者:桜蓮
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2014/02/10
最終更新日:2014/02/15 23:17

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Shine~Masato & Hina story~ 第15章 エピソード14
『ほら山田さんって平日の昼間限定で入ってもらってるでしょ?』

「えぇ」

『その時間帯は学生のアルバイトは入れない時間帯だし』

「・・・ですね」

『だからって2週間ぐらいで復帰できるらしいから新しいパートの人を募集して雇用する訳にもいかないし』

「・・・はぁ」

『なにより今、解雇になると山田さんもかなり困るらしい』

「困るんですか?」

『あぁ、家のローンがあと20年も残ってるらしい』

「・・・山田さんも大変なんですね」

『そうそう、だからヒナちゃんには本当に申し訳ないんだけど2週間ぐらい昼のシフトに入ってもらえないかな?』

「それは全然構わないですけど・・・」

『マジで?』

「はい」

『ありがとう、ヒナちゃん。本当に助かるよ』


安堵したような店長の声。

本当はお礼なんて言わなくていいはずなのに・・・。

私は深夜の時間帯限定って契約条件で働いているわけじゃない。

『勤務時間には全く拘りません』

面接時にそう言ったのはほかの誰でもなく私自身だ。

だから、雇ってもらっている以上どの時間帯のシフトになっても文句なんて言えない立場なのは私なのに・・・。

店長はこうして謝ってくれる。

そりゃあ、深夜の時間帯の方が時給はいいし

歳的にも近い、若い子が多いから気を遣う必要もない。

だけどそれはあくまで私にとって好都合なだけでお店的には何の利益もないはず・・・。

それなのに店長は一人一人のスタッフの事情を踏まえた上で最前の条件を考えて働かせてくれる。

最高の上司。

そんな言葉がピッタリな私の上司。

中村店長(28歳)

「・・・店長」

『うん?』

「・・・その代わりと言ったらなんですが・・・」

『・・・?』

「・・・今度・・・」

『今度?』

「なんか奢ってくださいね」

茶目っ気たっぷりにお願いした私に

『ヒナちゃんには本当にかなわないな』

苦笑気味に店長は呟いた。

それから私は店長に明日の出勤時間や退勤予定時間等を確認してから電話を切った。

「・・・さてと・・・」

急にぽっかりと空いた私の予定。
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