Shine~Masato & Hina story~
Shine~Masato & Hina story~

発行者:桜蓮
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2014/02/10
最終更新日:2014/02/15 23:17

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Shine~Masato & Hina story~ 第14章 エピソード13
いつもはおしゃれな私服姿のマサトが、今日は制服姿だった。

暗い闇を連想させるような黒の学ラン。

その制服は身に纏う者は山神高校の生徒である証。

その制服を着ているだけで、周りの人間は関わる事を恐れる為、マサトの周辺には不自然な空間が存在する。

いつものマサトは確かに個性的ではあるけれど

一見しただけでは、山神の生徒だとは分からない。

だけど、今日は遠目からでもそこに山神の生徒が屯っている事が分かる。

腰まで下ろされているズボン。

前が全開になっている学ランの隙間からは学校指定なのか白いシャツが見える。

そのシャツも胸元まではだけていて、肌が露出していた。

マサトの周りには山神の学ランを身に纏う男の子が数人と

・・・女の子が数人。

制服を着ている子もいれば、露出の激しい服を着ている子もいた。

それはこの繁華街ではよく目にする若い男女が屯うありふれた光景だった。

数ヶ月前の私なら全く気にも止めなかった光景。

だけど、マサトを知っている私はその集団から視線が逸らせなくなっていた。

・・・かといって、話しかけることもできないような雰囲気を纏っているその集団。

私とマサトを遮るようなものは何もないのに

私達の間には目には見えないような壁があるように思える。

明らかに浮いているマサト率いる集団。

その集団を車道を挟んで見つめている私。

歩道のど真ん中で足を止めている私は他の歩行者にとってみれば、とてつもなく邪魔な存在に違いない。

時折他人とぶつかる身体。

明らかに私の方が悪いのに『すみません』と謝ってくれるOL風のお姉さん。

『邪魔だ』と口には出さないものの舌打ちをこぼすおじさん。

避けないといけないって頭では分かっているのに動かない私の身体。

ここで私に与えられたのは2つの選択肢だった。

このままマサトに気づかなかった振りをしてこの場を立ち去るか

勇気を振り絞ってあの目立ち過ぎる集団の中心にいるマサトに声を掛けるか・・・。

この時の私は後者の選択肢を選ぼうとしていた。

確かに話し掛け辛い雰囲気満載の集団ではあるけど
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