Shine~Masato & Hina story~
第11章 エピソード10
1人になった部屋で、目に着いたのはバッグから少しだけ見えていた包装紙。
その包装紙を丁寧に開けると、中に入っていたのは綺麗なオレンジ色のハンカチだった。
包装紙には有名ブランドのロゴは入っていて、そのハンカチにも目立ちはしないけど、しっかりとロゴが入っていた。
私がマサトに渡したハンカチは安物のハンカチだったのに…。
なんだか申し訳ないという気持ちいっぱいになった。
それでも、綺麗なオレンジ色のハンカチはあたたかい太陽の光みたいな色で
見ているだけで気分が明るくなるような気がした。
しばらくそのハンカチを眺めていた私は、それを丁寧に畳み皺にならないように注意しながら、引き出しの中にしまった。
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