Shine~Masato & Hina story~
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発行者:桜蓮
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2014/02/10
最終更新日:2014/02/15 23:17

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Shine~Masato & Hina story~ 第11章 エピソード10
「常に狙われてる」

「ね…狙われてる!?」

「あぁ」

小さく頷いたマサトが再びタバコの箱に手を伸ばす。

「それって…どういう意味?」

「山神のトップを選ぶ方法は前代からの指名制じゃない。トップを取りたいと思うなら方法は1つだ」

「…」

マサトは、手にしたタバコの箱を弄【もてあそ】ぶようにテーブルの上に角だけを着けクルクルと器用に回転させる。

「山神のトップに立ちたいなら、トップの男を潰すしかない」

そう言い放ったマサトの眼は鋭く、威圧的で…。

「…」

それは私が初めて見るマサトの眼だった。

私が知るマサトとはまるで別人のようで…。

そんなマサトに私の身体は一瞬にして固まった。

「山神のトップは常にその立場を狙われてる」

「…うん…」

「確かに、トップに立ってる時はそれなりの権力や決定権を持つ。だけど、それはいつ崩れるかも分からない不安定なものなんだ」

「…そうなんだ…」

「あぁ。だから…」

「…?」

「そんな状態で体育祭なんてしたら、乱闘騒ぎになるのは一目瞭然だろ?」

「そうだね」

「だから、山神には体育祭はない。体育祭だけじゃなくて、普通の学校だったらあるような行事もない」

「うん、それが賢明だね」

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