Pure Heart~葵とケンの物語~
Pure Heart~葵とケンの物語~

お礼2
発行者:桜蓮
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ジャンル:恋愛
シリーズ:Pure Heart~葵とケンの物語~

公開開始日:2014/02/10
最終更新日:2014/02/15 17:43

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Pure Heart~葵とケンの物語~ 第3章 雲の上にある太陽
「それで、話ってなに?」

改めて尋ねると、アツシは真剣な表情で私の顔を見つめている。

「……」

「アツシ?」

「……なんでだ?」

「えっ?」

「なんで昨日、怒らなかった?」

「なんの話?」

「いつもなら、怒ったり怒鳴ったりするだろ」

「……」

「なんで昨日はそうしなかったんだ?」

アツシが言う“昨日”が“浮気の話の時”だと気付いた私は首を傾げた。

「アツシは私を怒らせたり、怒鳴られたりしたかったの?」

「……そうじゃねぇーけど」

「けど?」

「葵が昨日、そうしなかったのは俺以外に気になる男ができたからか?」

「え?」

アツシは冗談でも言っているのかと思った。

「他に好きな奴ができたから、俺が浮気しても何も言わないのか?」

だけどその表情は真剣なものだった。

「は?全然、意味が分からないんだけど」

私の言葉にアツシは大きな溜息を吐いた。

「今朝見てただろ?」

「見てた?何を?」

「……」

「アツシ?」

「大学部の神宮先輩達」

「なんで知ってるの?」

「俺もいたから」

「は?」

「お前のすぐ傍に俺もいた」

「……」

「気付かなかっただろ?」

「ずっと先輩達ばかり見てたもんな」

「……」

「最初は昨日の仕返しかと思った」
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