Pure Heart~葵とケンの物語~
Pure Heart~葵とケンの物語~

お礼2
発行者:桜蓮
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:Pure Heart~葵とケンの物語~

公開開始日:2014/02/10
最終更新日:2014/02/15 17:43

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Pure Heart~葵とケンの物語~ 第3章 雲の上にある太陽
……アツシは委員会中もあの体勢でボンヤリとしていたな……。

私とアツシが委員会を務めたのはあの1年間だけだったから、その後はあの会議室に行くことも無くなった。

あの頃は、アツシに会いたくてたまらなかったのに……

いつからだろう。

アツシと会う事をこんなに苦痛に思い始めたのは……。

……。

……。

あぁ、そうか。

きっとアツシと会う度にケンカばかりしている所為だ。

ここ最近は、アツシと一緒にいても私は怒ってばかりで、笑う事さえなかったような気がする。

付き合うってこんなに辛いのが普通なんだろうか?

彼氏に会いたくないって思うのってどうなんだろう?

付き合っている意味があるのだろうか?

私はアツシの事が本当にすきなんだろうか?

アツシは怒ってばかりの私と付き合っていて楽しいのだろうか?

……。

ううん、楽しい筈がない。

じゃあ、なんで別れを切り出してくれないんだろう?

次々に疑問は浮かぶのにその答えを見つける事ができない。

それは、私に恋愛経験がない所為か

それとも、私の頭が考えている事を拒否している所為か……。

どんなに考えても答えを見つける事ができなかった私は、考える事を止め、ゆっくりとアツシに近付いた。

すぐ傍にまで歩み寄ると、漸く私の存在に気付いたらしいアツシが視線だけを私に向けた。

「……話ってなに?」

早速、本題を切り出すと

「取り敢えず、座れば?」

アツシは低い声で促した。

確かに立ったまま話すのも不自然かもしれない。

そう思った私は、素直にアツシの言葉に従うことにして、アツシの正面の席に腰を下ろした。
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