Pure Heart~葵とケンの物語~
Pure Heart~葵とケンの物語~

お礼2
発行者:桜蓮
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:Pure Heart~葵とケンの物語~

公開開始日:2014/02/10
最終更新日:2014/02/15 17:43

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Pure Heart~葵とケンの物語~ 第14章 制裁と慈悲と罪と罰③
私はアツシのどこが好きだったんだろう。

そう自分に問いかけて、浮かんできたのはアツシの笑顔だった。

……うん。

そうだ。

私はアツシの笑顔に惹かれたんだ。

「……顔……」

「は? 顔?」

「うん」

「大していい男でもねぇーじゃん」

不機嫌そうな口調の海斗。

もし、これがアツシと付き合っていた時だったら私は全力で海斗の言葉を否定していたと思うけど……。

今は

「そう言われてみればそうかもね」

私は軽く笑って流すことができる。

「でも、いいんじゃね?」

「……?」

「いい勉強になっただろ? 次からは顔に騙されるんじゃねぇーぞ」

「海斗、なんだかお父さんみたい」

「ウチの親父はこんな事言わないだろ」

「そう?」

「お前が傷付いていたら、言葉で慰めるんじゃなくて黙って傍に寄りそうタイプじゃん」

「そうだね」

「その分、空やお袋が機関銃の如く話すけどな」

「うん、間違いない」

思わず吹き出してしまった私を見て、海斗は再びお箸を握った。

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