Pure Heart~葵とケンの物語~
Pure Heart~葵とケンの物語~

お礼2
発行者:桜蓮
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:Pure Heart~葵とケンの物語~

公開開始日:2014/02/10
最終更新日:2014/02/15 17:43

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Pure Heart~葵とケンの物語~ 第3章 雲の上にある太陽
「サービスって……」

『そんな言い方大袈裟じゃない?』

そう、言おうとした私の言葉は

「あそこにいる子達にしてみればサービスみたいなものでしょ?」

見事に遮られた。

「そうなの?」

「うん。ほら、見てみなよ。先輩達の姿を見ただけで感極まって泣きそうになっている女子がたくさんいるじゃん。男子だって興奮気味だし」

確かに莉央の言う通り、泣きそうになっている女子も興奮気味の男子もたくさんいる。

「……そう言われてみれば……」

「ね?」

『そうでしょ』と言わんばかりのドヤ顔になっている莉央に思わず噴き出してしまった。

「でも、私達にとってみたら“雲の上の存在”の人達だから、近付く事も出来ないけどね」

「うん、そうだね」

「そろそろ行こうか」

「うん」

私と莉央は人集りから視線を逸らすと、背を向けて歩き出した。

この時の私にとってこの有名過ぎる5人は確かに“雲の上の存在”で

とても遠くて

どんなに手を伸ばしても指先すら届かない

そんな存在だと信じて疑いもしなかった。

雲の上にあるのは、眩しい太陽で……。

その太陽の光を浴びる事さえ、烏滸がましい事だと思っていた。










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