Pure Heart~葵とケンの物語~
Pure Heart~葵とケンの物語~

お礼2
発行者:桜蓮
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:Pure Heart~葵とケンの物語~

公開開始日:2014/02/10
最終更新日:2014/02/15 17:43

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Pure Heart~葵とケンの物語~ 第3章 雲の上にある太陽
◆◆◆◆◆

「葵、おはよ!!」

校門を潜ると同時に背後から背中を叩かれた。

足を止め、背後を振り返ってみると莉央が満面の笑みを浮かべて立っていた。

「おはよう」

挨拶を返すと、莉央は私の顔を凝視していた。

「葵、また泣いたの?」

「……バレた?」

「うん、目が真っ赤だよ」

「十分、冷やしたんだけどな」

私は手の甲で自分の目を瞼越しに擦った。

「あ!! ダメだって!! 余計に赤くなっちゃうよ」

莉央が素早く私の手首を掴む。

「教室に行く前に保健室に行って保冷剤貰おうよ」

「うん」

小さく頷くと莉央は私の手首を掴んだまま歩き始めた。

「また、アツシ先輩の病気が原因?」

「……うん……」

苦笑いを浮かべ頷くと莉央は眉間に皺を寄せた。

「いい加減、別れたら?」

「そうだね」

莉央とこんなやり取りをするのだってもう何度目か分からない。

最初の頃は、私だって必死で言い訳をしたり、アツシを庇ってみたりしたけど

さすがに最近ではその気力すらなくなってしまった。

「まぁ、アツシ先輩にも葵にしか分からない魅力みたいなものがあるんだろうけどね」

さり気なくフォローしてくれる莉央に私は返す言葉も無く、ただ力無く笑って見せた。

……アツシの魅力……。
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