Pure Heart~葵とケンの物語~
Pure Heart~葵とケンの物語~

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発行者:桜蓮
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ジャンル:恋愛
シリーズ:Pure Heart~葵とケンの物語~

公開開始日:2014/02/10
最終更新日:2014/02/15 17:43

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Pure Heart~葵とケンの物語~ 第11章 暗闇
蓋は私を嘲笑うかのようにビクリともしない。

数回、頑張ってみたものの全く開く気配のないそれに嫌気が差してきた私は、お茶を飲む事を諦める事に
した。

「なぁ、葵」

「……はい?」

突如として私へ伸びてくる大きな手。

「なんか戻ってねぇーか?」

「戻っている?何がですか?」

その大きな手が掴んだのは、私が握り締めているペットボトル。

その手はいとも簡単に私の手からペットボトルを抜き取っていく。

「喋り方」


「喋り方……ですか?」

あんなに私が悪戦苦闘したペットボトルの蓋をケンさんはいとも簡単に開ける。

「あぁ、敬語は禁止って言ってなかったか?」

「……」

そして再び、ペットボトルが私の手の中に戻って来る。

「敬語使ったら、罰金の約束だった筈だ」

「……」

「まさか、忘れたとか言わねぇ―よな?」

「……もしかして、ずっとカウントしてたりしま……する?」

「俺、何に対しても基本的に無頓着つうか、大雑把なんだよ」

「……じゃあ、カウントはしてないよね?」

「これとそれは話が別だ」

「……はい!?」

「俺は約束だけは絶対に守る男だ」

「……」

「そもそも約束を守れねぇ男は最低だ」

「……」

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