Pure Heart~葵とケンの物語~
Pure Heart~葵とケンの物語~

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発行者:桜蓮
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ジャンル:恋愛
シリーズ:Pure Heart~葵とケンの物語~

公開開始日:2014/02/10
最終更新日:2014/02/15 17:43

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Pure Heart~葵とケンの物語~ 第11章 暗闇
それほど大きくはない着信音に私の身体はビクッと大きく揺れ、その反動でケイタイを落としそうになっ
てしまった。

……まさか、アツシ!?

激しく暴れ出した心臓に嫌な予感を覚えながら、恐る恐る液晶を確認してみると

……え? ケンさん?

そこに映し出されていたのは“溝下絢”という文字だった。

アツシじゃないことに安堵の溜息を漏らした私は、このまま着信音が鳴り止むのを待とうかと思った。

だけど、アツシ以外の居留守を使う必要があるのだろうか?

それにケンさんから連絡があるのは初めてだし……。

もしかしたら、私になにか用事があるのかもしれないし、こんな状況だからこそなんとなくケンさんの声
を聞きたいと思ってしまった。

私は、未だに震える指先で通訳ボタンを押しケイタイを耳にあてた。

「……もしもし?」

『葵か?』

「……はい、どうかしましたか?」

『……どうしたっつうか……』

「……?」

『あれだ……そう、あれ』

「あれ?」

『腹減ってねぇーか?』

「いいえ、全然」

『……即答だな、おい』

「……すみません……」

『なに、謝ってんだよ? 別に、謝るような事じゃねぇーだろ』

「……はぁ……」

『……まぁ、あれだ』


「……?」

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