コトダマ~The Story of Ayu & Hikaru~
コトダマ~The Story of Ayu & Hikaru~
完結
お礼23
発行者:桜蓮
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2014/02/09
最終更新日:---

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コトダマ~The Story of Ayu & Hikaru~ 第15章 負った傷
シュウさんが安心したような笑みを浮べた。

「……?」

シュウさんの言葉と笑みの意味が理解できない私は首を傾げた。

あっ!!それよりも……

「……あの……」

「はい?」

「その聖鈴の生徒の名前って分かりますか?」

「もちろん。この繁華街で今その2人の名前を知らない奴はいないですよ。“神宮蓮”と“溝下 絢”です。高等部の2年生だと聞いていますけど」

“神宮 蓮”と“溝下 絢”

あの時、ヒカルに話し掛けていた人達だ。

「ヒカルは、ずっと神宮や溝下からB-BLANDへの加入を求められていたんです」

「ビーブランド?」

「神宮がトップを務めるチーム名です」

「えっ!?それって……」

「引き抜きです」

「引き抜き!?」

「えぇ、それがB-BLANDが急速に成長している理由のひとつなんです。今までこの繁華街を統一するのは不可能だと考えられていました。それは、1つのチームが頂点に立ったとしても必ず他のチームが反発していたからなんですが、神宮達は自分たちが頂点に立つことよりも、繁華街で名前を売っている奴らを自分達のチームに引き込むことに重点をおいたんです」

「……」

「この世界は自由気ままな世界にみえるかもしれませんが、実際は縦の関係がとても厳しいんです。神宮達はそこに目をつけたんでしょう。例えば、B-BLANDを敵だと思っていてもそこに自分が尊敬している人間がいれば敵対心は薄れていく。人間のそんな心理を神宮達は最大限に利用しているんです」

「じゃあ、その人達はヒカルを引き抜くことでこのチームも吸収しようとしているってことですか?」

「恐らく、そうでしょうね。実際、ヒカル以外の幹部ですでに引き抜かれている奴も数人います」

「ヒカルはその誘いを……」

「断ったんです」

「だから、ヒカルは傷を負わされたんですね?」

「えぇ、手加減はされたみたいですが」

「手加減?」

「ヒカルは神宮とタイマンを張ったらしいんです」

「タイマン?」

「1対1で他の奴らが手を出すことは許されなかったらしいです」

「……」

「神宮はケンカ慣れしているだけあって急所は全て外してありました」

「……」

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