コトダマ~The Story of Ayu & Hikaru~
コトダマ~The Story of Ayu & Hikaru~
完結
お礼23
発行者:桜蓮
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2014/02/09
最終更新日:---

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コトダマ~The Story of Ayu & Hikaru~ 第15章 負った傷
いまいちその言葉の意味を理解できない私にシュウさんは分かりやすく説明してくれた。

「今、この繁華街には100を越える多種多様なチームがあります。俺達と同じストリートギャングやチームの象徴の色を掲げるカラーギャング、それに単車での暴走を主に行う暴走族。規模は大小様々ですが、それぞれの縄張りを持っていてその縄張りを少しでも拡大しようと繁華街の至る所で日々、抗争が起きているんです」

「……」

「こういうケンカが起きるのも別に珍しいことではないんですが……ただ今回ばかりは、ちょっと……」

「……?」

「相手が悪かったというか」

「相手が……悪い?」

「えぇ、つい最近この繁華街にストリートギャングの新たなチームが誕生したんです。最初は高校生5人のメンバーしかいない極小チームだったんですが」

「……」

「結成から1ヶ月でそのチームのメンバーは500人を超えたんです」

「ご・・500人!?」

「このペースでいけば、数ヶ月以内にはそのチームがこの繁華街を完全統一してしまうでしょう」

「……完全統一……」

その言葉を聞いて、私の頭に浮かんだのは歴史の授業で習った戦国時代だった。

あまりにも時代錯誤なその言葉に私は全く実感が湧かなかった。

「噂によると、そのチームのトップとNo.2の男がとてつもなく頭がキレる上にケンカも滅茶苦茶強いらしくて・・まあ、自分達もかなり油断していたんです」

「油断?」

「えぇ、最初にチームを立ち上げた5人は聖鈴の高等部の生徒だって聞いていたんで、聖鈴のお坊ちゃん達が暇潰し程度に作ったチームだと思っていたんです」

「えっ!? 聖鈴!?」

突然、大きな声を出した私に

「どうかしましたか?」

シュウさんが驚いたように振り返った。

「アユちゃんも聖鈴に通っているんです」

私の代わりに答えてくれたのは、桃香ちゃんだった。

「もしかして、ヒカルと同じクラスですか?」

「はい」

「小学校もヒカルと同じでしたか?」

「そうですけど……」

「よかった。やっぱりあなただったんですね」
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