コトダマ~The Story of Ayu & Hikaru~
コトダマ~The Story of Ayu & Hikaru~
完結
お礼23
発行者:桜蓮
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2014/02/09
最終更新日:---

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コトダマ~The Story of Ayu & Hikaru~ 第13章 喧嘩
◆◆◆◆◆

それから、桃香ちゃんと葉月ちゃんはヒカルに関するいろいろな情報を私に教えてくれた。

ヒカルがストリートギャングのチームに入ってからもう半年近くが経つこと。

そのチームの中でも、ヒカルは有望でもうすぐ幹部入りが決定していること。

ヒカルは、すごい勢いで名前を売っていて、この繁華街ではかなりの有名人になりつつあること。

桃香ちゃんと葉月ちゃんはそのチームの追っかけみたいなもので、溜まり場であるこのゲームセンターによく来ていること。

「あの、素朴な質問があるんだけど」

「なに?」

「ヒカルが名前を売っているってどうやって?」

2人は私の質問にちょっとだけ困ったような表情を浮べた。

「それはウチらの口から説明するより自分の目で直接確認した方がいいかもしれない」

「自分の目で?」

「うん、葉月。今ヒカルくん達がいる場所って……」

「多分、あそこだと思うけど……ちょっと待ってて」

葉月ちゃんはケイタイを取り出すと、ものすごい速さでメールを打ち始めた。

数秒で作成されたメール。

それを送信すると、すぐに返信が戻ってきた。

「やっぱり、今、あそこにいるらしいよ。しかも、真最中らしい」

真最中?

なんの?

「アユちゃん、行ってみる?」

どこにとも、何をしに行くとも言わない桃香ちゃん。

でも、桃香ちゃん達について行けば、ヒカルが名前を売っている方法っていうのがわかるのかもしれない。

そう悟った私は、大きく頷いた。

「行く!!」


◆◆◆◆◆

桃香ちゃん達が私を連れて行ったのは、繁華街のメインストリートから入り込んだ路地裏だった。

狭い路地をどんどん奥へ進んで行き、何度も角を曲がった。

ここに、今度1人で来てみてと言われても絶対に無理な場所。

街頭すら殆どないその路地を私は、一歩前を歩く桃香ちゃんと葉月ちゃんの背中だけを頼りに歩いていた。

しばらくすると、突然、2人が足を止めた。

「アユちゃん」

「……?」

声を潜める葉月ちゃん。

「いい?絶対にバレないようにね。あと、危ないから絶対に近付いちゃダメだよ。こっそりと覗くだけ」

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