コトダマ~The Story of Ayu & Hikaru~
コトダマ~The Story of Ayu & Hikaru~
完結
お礼23
発行者:桜蓮
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2014/02/09
最終更新日:---

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コトダマ~The Story of Ayu & Hikaru~ 第10章 変貌
ヒカルは入学式の時も講堂には姿を見せなかった。

私のクラスの列にはチラホラと空席があった。

多分その席は朝、ヒカルと話していた男の子達の席だと思う。

……ヒカル、友達できたんだね……。

私は、ホッと胸を撫で下ろしていた。

入学式を終え教室へ戻る途中、亜子ちゃんが私に尋ねた。

「ねぇ、アユちゃん。朝、教室にいた“ヒカル”ってもしかして香坂ヒカル?」

「うん、そうだけど。なんで、亜子ちゃんがヒカルの名前を知っているの?」

「やっぱり……だって、有名人じゃん」

「有名人?」

「○○小出身の香坂ヒカルって1次試験のトップだったんだよ」

「トップ? もしかして、成績?」

「うん」

亜子ちゃんはニッコリと笑顔を浮べていた。

「えっ!?だって1次試験の成績トップの子は新入生の挨拶をしていたあの子でしょ?」

「あの子は2位なの」

「はっ?」

「1位の香坂君が挨拶を辞退したから、2位のあの子が代理で挨拶したんだよ」

「……冗談でしょ?」

「残念ながら本当なんだ。アユちゃんは2次を受けたんだっけ?」

「うん」

「そっか~。1次を受けた子の間じゃ有名な話だよ」

「……そうなんだ」

ヒカルは頭がいいのは知っていたけど。

そこまでいいのは知らなかった。

「……で?」

「えっ?」

「アユちゃんは香坂君のことが好きなの?」

「はい!?」

亜子ちゃんの瞳はこっちがびっくりするくらい輝いていた。

「もしかして、好きだから香坂君を追いかけて聖鈴にきたとか?」

「……!?」

「あっ、図星なんだ」

「……!!」

「アユちゃん、可愛い~顔、真っ赤だよ」

亜子ちゃんは、楽しそうにケラケラと笑っていて……。

私は、両頬を両手で押さえる事しかできなかった。

「大丈夫!! 協力するから!!」

きょ……協力?
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