コトダマ~The Story of Ayu & Hikaru~
コトダマ~The Story of Ayu & Hikaru~
完結
お礼23
発行者:桜蓮
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛

公開開始日:2014/02/09
最終更新日:---

マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
  • お礼1
コトダマ~The Story of Ayu & Hikaru~ 第9章 入学式
◆◆◆◆◆

「じゃあ、ママは先に講堂に行っているから」

「うん」

「1人で大丈夫?」

「大丈夫!!」

昇降口の前で受付を済ませたママはそのまま入学式の会場となる講堂へと向かった。

ママと別れた私は、係りの上級生に案内され教室へと向かった。

『ここが一年生の教室だよ。席は後で担任の先生から指示があると思うからとりあえず好きな席に座っていてね』

「はい、ありがとうございました」

私は、上級生に深々と頭を下げ、教室へと足を踏み入れた。

微かに緊張しながら教室に入った私は、室内を見渡し窓際の席に座った。

教室内には結構な数の生徒がいた。

当たり前だけど、その中に知っている顔は1つもなかった。

……ヒカルもいない……。

もしかしたら、別のクラスかもしれない。

私の口からはまた溜息が漏れそうになった。

その時、私の前の席に女の子が座った。

その子が座った拍子に椅子が私の机に軽く当たった。

「あっ!! ごめんなさい!!」

その子は振り返ると、両手を胸の前で合わせた。

「全然、大丈夫。気にしないで」

私は笑顔で答えた。

その子は安心したのか、可愛らしい笑顔を見せてくれた。

「ねぇ、あなたはどこの小学校から来たの?」

「○○小だよ」

「本当!? 私は△△小なんだ!!」

「うん、じゃあ家は近所じゃない?」

「私は××駅の東口の方だ」

「私は西口」

偶然にも私とその子は駅を挟んだ街に住んでいる事が分かった。

「私、日高亜子っていうの」

「私は、水本アユ。よろしくね」

「うん、よろしく!!」

私は入学初日に友達ができた。
43
最初 前へ 40414243444546 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ