コトダマ~The Story of Ayu & Hikaru~
コトダマ~The Story of Ayu & Hikaru~
完結
お礼23
発行者:桜蓮
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2014/02/09
最終更新日:---

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コトダマ~The Story of Ayu & Hikaru~ 第8章 猛勉強
「……?」

「……?」

「私、聖鈴に行きたいの」

「えっ!? 聖鈴!?」

驚いた声を出したのはママだった。

パパはまっすぐな視線を私に向けていた。

「来月の初めに、聖鈴の試験があるらしいの。それを受けてみようと思ってる」

「聖鈴って、あの聖鈴でしょ?」

「うん」

ママは困った表情でパパに視線を向けた。

その行動がパパに助けを求めているんだってすぐに分かった。

ママがそうするのは無理もない。

私が受験をしたいと言っているのは“聖鈴学院”なんだから……。

聖鈴学院は、中等部から大学部までを有する一貫教育の私立校だ。

この聖鈴学院には他校では考えられない独特の校則がある。

それは“ある一定以上の成績であれば出席日数や生活態度は関係ない”というものだ。

一見、自由奔放そうな学校に見えるけど、聖鈴の生徒の学力レベルは極めて高い。

そのレベルに達する事ができなければ容赦なく退学というペナルティーが待ち受けている。

……という事は、必然的に聖鈴を卒業できる生徒の学力の高さは証明されるわけで……。

聖鈴の卒業生には、エリートとしての道が約束されているので、いろんな意味で人気のある学校だったりする。

私が、そんな学校を受験したいと言っているんだから、ママが動揺するのも無理はない。

普通は、聖鈴への入学を希望する人は幼い頃から・・それこそ幼稚園くらいの歳から受験に向けて猛勉強を開始する。

それに比べ、私はと言えば……。

今まで、自由気ままに生活をしてきた。

勉強よりも遊ぶ方を優先してきたし……。

公立小学校での成績も取り立てていいわけでもなく、普通くらい。

お世辞にも、成績がいいとは言えない。

塾にすら行ったことはないし、テストの前に改めて机に向かうこともなかった。

そんな私の学力を嫌ってくらい分かっているのもママで……。

突然『聖鈴に行く!!』と言い出した私にママが困ってしまうのも想定内と言えば想定内だった。
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