コトダマ~The Story of Ayu & Hikaru~
第4章 星空
だから、私はヒカルにこう尋ねたのかもしれない。
「ねぇ、ヒカル」
「うん?」
「私達、ずっと一緒にいられるかな?」
「えっ?」
隣にいるヒカルが驚いた表情で私を見ているのが分かった。
だけど、私はヒカルの顔には視線を向けずに、星空を眺めていた。
「私には、夢があるの」
「夢?」
「うん、将来の夢」
「それはどんな夢?」
「……私……」
「うん。」
私は小さく深呼吸をしてから口を開いた。
「私、ヒカルのお嫁さんになって、ヒカルにそっくりな双子の赤ちゃんを生むの!!」
「……」
「……」
「……」
「……」
……あれ?
なんでヒカルは何も言わないんだろ?
私は、不審に思いヒカルの顔に視線を移した。
「……ヒカル?」
ヒカルは私の顔をジッと見つめていた。
「ちょっとヒカル? どうしたの?」
私がヒカルの身体を揺すると
15