コトダマ~The Story of Ayu & Hikaru~
コトダマ~The Story of Ayu & Hikaru~
完結
お礼23
発行者:桜蓮
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2014/02/09
最終更新日:---

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コトダマ~The Story of Ayu & Hikaru~ 第18章 呼び出し
……っていうか、ヒカルはどこに行ったんだろう?

不審に思った私は、亜子ちゃんに尋ねた。

「ねぇ、亜子ちゃん。ヒカル知らない?」

私の問い掛けに亜子ちゃんは言いにくそうに答えた。

「さっき呼ばれて出て行ったんだ」

「呼ばれた?誰に?」

「神宮先輩達」

「えっ!? 神宮先輩!?」

「うん」

亜子ちゃんが頷いた瞬間、私は教室を飛び出していた。

「アユちゃん!!」

背後から亜子ちゃんの声が聞こえてきたけど、私が足を止めることはなかった。

◆◆◆◆◆

他の生徒達の間をすり抜けるように廊下を全力疾走する私を、すれ違う人達が不思議そうに眺めていた。

だけど、私にはそんな視線を気にする余裕もなかった。

階段を駆け下り昇降口まできた私は、重要な事に気付いた。

無我夢中でついダッシュしちゃったけど

ヒカルはどこにいるんだろう?

キョロキョロと辺りを見渡しても、もちろんヒカルの姿は見当たらなくて

ヒカルはどこ?

どこにいるの?

そんな疑問ばかりが頭の中でグルグルとまわる。

焦りの所為で私は冷静に考えるという事ができなくなっていた。

どうしよう。

どこから探せばいいの?

どうしていいか分からずに、立ち尽くしていると背後から声が聞こえた。

『アユちゃん!!』

その声は、亜子ちゃんの声で

咄嗟に振り返るとそこには肩で呼吸をしている亜子ちゃんがいた。

「亜子ちゃん!?」

「アユちゃん、香坂くん達がどこに行ったのか知らないんじゃないないかと思って」

「えっ?それで追いかけてきてくれたの?」

「うん」

「亜子ちゃん」

亜子ちゃんは何度か深呼吸をして呼吸を整えると、いつもと同じようににっこりと可愛らしい笑みを浮べた。

「香坂くん達は、高等部の校舎の屋上にいると思うよ」

「えっ?高等部の校舎の屋上?」

「うん、神宮先輩達専用の溜まり場になっているんだ」

「専用?」

「屋上には鍵が掛かっているから生徒は入れないんだけどね」
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