コトダマ~The Story of Ayu & Hikaru~
コトダマ~The Story of Ayu & Hikaru~
完結
お礼23
発行者:桜蓮
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2014/02/09
最終更新日:---

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コトダマ~The Story of Ayu & Hikaru~ 第4章 星空
何度も、バッグを開けては忘れ物がないか確かめた。

カーテンを開けてみると、ヒカルの部屋にも電気がついていた。

その灯りが消えたのを確認してから、ようやく私も眠りに就いた。

旅行の当日。

その日は朝から晴天だった。

清々しく澄み切った空。

生い茂るたくさんの木々。

眩しい日差しに照らされたヒカルのお父さんさんの別荘は真っ白で大きくて、それはまるでお城みたいだった。

「アユちゃん、あっちに川があるよ。行ってみよう!!」

ヒカルに誘われた私は

「うん!!」

差し出された手を掴んで大きく頷いて走り出した。

川やどこまでも広がる自然の中で思う存分遊んだ私達は、大きな気の切り株の上に並んで座っていた。

「楽しいね」

そう呟くように言った私にヒカルは満足そうに笑っていた。

「ヒカルも楽しい?」

そう尋ねるとヒカルは陽が傾き始めた空を眺めながら言った。

「アユちゃんが楽しいなら、僕も楽しいよ」

そう言ったヒカルの横顔から私は視線が逸らせなかった。

……あまりにもヒカルの横顔がキレイだったから……。

「あのね」

突然、ヒカルが私の方を見たから、私は慌てて視線を逸らした。

「アユちゃん、どうしたの?」

「な……なんでもない!!」

「そう?」

ヒカルは不思議そうに首を傾げていた。

「そ……それより、何か言いかけてなかった?」

「あっ、そうそう、ここは星がとても綺麗なんだよ」

「星?」

「うん、夜になると空一面に星が浮かぶんだ」
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