別話ゲーマーズフロント
別話ゲーマーズフロント

発行者:武上 渓
価格:章別決済
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ジャンル:SF

公開開始日:2014/01/03
最終更新日:2015/08/22 22:09

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別話ゲーマーズフロント 第1章 オールドタイプ
送迎バスは坂を登って停車した。
「待って下さい。ブリッジが伸びて来ます」
入口の手前は塹壕になっていて、その上を蛇腹状の橋が伸びてきて、バスの入口にドッキングした。
バシュッ
バスの昇降口が開いた。
「ようこそ!最前線へ!前方障害物無し!前進!」
運転手に苦笑いしながら、エントランスに向かった。

入口は空母のハンガー風の造りになっていて、カウンターには整備兵風の服にキャップの女の子が3人いた。キャップには゛Nakazima ELECTRONICS゛と刺繍されている。
「ようこそ!ゲーマーズフロントへ!土畑様でいらっしゃいますね?」
「はい……」
品の良いオシャレなカウンターと、高級スポーツジムに居るような、可愛く健康的なスタッフに少したじろいだ。
「お待ちしておりました!こちらにどうぞ!社長室にご案内します」
カウンター裏に通されて、スタッフオンリードアからエレベーターに案内された。スタッフは7階のボタンを押した。
「ごゆっくりどうぞ!」
笑顔が閉まるドアに遮られて、エレベーターは7階に向かった。


エレベーターが開くと、そのままフロアーだった。中央の作業台には、4台のPCの周りにうず高く本が積み上げられ、下には開いた工具箱が取り囲み、テーブルタイプから戦場の絆のPODに至るまで各種の筐体が置いてあり、稼働している。その中に、パワードスーツの実物大が有り
プシュー
と言うエアー音と共に開いて、中島が現れた。
銀縁メガネの真ん中を、右手で押し上げるのが中島の癖だ。
「土畑来た!難しくてさ!頼むよ!」
あきれてエレベーターを降りるのを忘れていた目の前を、ドアが閉まった。このまま帰ろうかとも思ったが開のボタンを押した。


「このお祭り騒ぎはなんだか説明してくれ。話しはそれからだ」
「これか?」
中島は手で周りを示した。
「それさ」
「仕事だ!何か問題か?」
何だか面倒臭くなった。
「なるほど。仕事か…わかった。でっ問題が?」
中島はパワードスーツのスリーブから手足を抜いて出てきた。白いつなぎの作業服に、ジャッキーイクスのドライバーシューズを履いている。遠い昔に生産中止になったが、中島は2ダースストックを持っている。
「新しいゲームなんだけど、難しくてクリアできない。やってみてくれないか?」
「今出てきたヤツか?なんで筐体が?無線ランじゃ?」
「こいつは違うんだ」
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