別話ゲーマーズフロント
別話ゲーマーズフロント

発行者:武上 渓
価格:章別決済
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ジャンル:SF

公開開始日:2014/01/03
最終更新日:2015/08/22 22:09

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別話ゲーマーズフロント 第1章 オールドタイプ
「それで軍法会議?」
「なんとか全滅せずに撤退させましたから、よくやったってCPU大尉に言ってもらいました」
「是非運転手さんの小隊に配属されたいですね」
「ハインライン小隊って言います。復帰すればそこです。今はロジャーヤングCPU少尉が小隊長です。CPUとは言え優秀な指揮官です。作った能登島さんは、凄いを越えて恐いですよ」
「その小隊名と小隊長の名前って……」
「宇宙の戦士でしょ?パワードスーツと言えばハインラインですよね!」
「新兵教育が厳しそうだ」
「それは心配ない。現地の義勇兵参加で始まりますから、正式な訓練は士官学校まで有りません。最初に乗り込んだパワードスーツが操作を教えてくれます。脳で体じゃなく、ゲーム内の手足を操作するんですが、それ程難しく有りません。現実の手足が動くのが困りますけどね。ケガはしません」
「どっちが勝ってるんです?」
「地球側のオールドワールドが、多少月側のニューワールドを、中間点から押し込んでます。今の前線は宇宙空間で、パワードスーツ母艦で対峙して小隊規模の小競り合いになってます。今日出られるんなら、義勇兵窓口に行かれて、ハインライン小隊を希望すれば、パワードスーツ母艦ジュアンリコに行く補給船に乗れるでしょう」
「めんどくさいゲームだな…」
「もちろん。食事もトイレも睡眠も有りますよ。パワードスーツは故障や損傷して動かなくなる。そうなったら除装して白兵戦です。ケガすれば動きが限定される。ゲームセンターに行けない日に出撃が有れば、CPU出撃になる。万が一母艦が撃破されて、小隊が全滅すると回収されずに戦死します」
「そりゃ駄目でしょ?」
「今はすべてCPU指揮官ですから、無いですよ。これが指揮できないプレイヤー指揮官が出てくると有るでしょうね。スレが大炎上に誘爆を認む事態になる」
「僕は士官学校には行きません」
「辞退不可能です。転属扱いになりますから、拒否は除隊で民間人になります……見て下さい!」
運転手は右手を上げて、前を指差した。高いビルが有り、屋上に看板が見えた。有刺鉄線の中に落ち込むようにして
ゲーマーズフロント
のデカイ文字が並んでいる。
「ギリギリだな…中島らしい」
「そう。良いでしょ?ギリギリで止めてある。あれ以上やると危険です」
いや。それは十分に一線を越えて危険だった。そこは事実上最前線だった。
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