別話ゲーマーズフロント
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発行者:武上 渓
価格:章別決済
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ジャンル:SF

公開開始日:2014/01/03
最終更新日:2015/08/22 22:09

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別話ゲーマーズフロント 第2章 リアルファイト
降下して徐装すると、歩美は新車のワゴンRの横に立っていた。
「怪我は?」
「かすり傷ひとつ無いよ」
「車は潰れたな」
「弁償してもらったよ」
単純に嬉しそうだ。
「屋根がへこまないように、強化してあるって聞いたけど?」
「ロボットで乗ってみる?」
心配は吹き飛んだ。
「で。上に乗ると車も一緒に飛べるらしい」
「凄いじゃん。それ普通免許証だけで良いの?」
「なんとかオフサイドが発令されてるから、何でも有りみたいだ」
何だか判らない装備の自衛官が周囲を警戒している。
その一人が近づいてきた。

「土畑さん。対宙域戦特別編成部隊統括指令の坂田一佐です。見事な戦い振りでした」
ヘルメットの下の顔は、良く見るオッサンの笑顔に見えた。
「あれは何ですいったい?」
「UFOの正体です。第2次大戦中最初に確認されました。もう何百年も地球側との境界を守ってたんですが、第2次大戦中に彼らの間で戦争が始まってから、境界を越えて地上でも戦い始めたんです。こちら側に攻撃を仕掛けるか被害が及んだ場合に、アクシデンタルオフサイドが発令されます。日本の領空領海内なら戦闘できるという発令です」
「米軍は動かないんですか?」
「総理大臣が要請しない限り、動かないと言うのが建前ですね。まぁ動きたい時には、何が有っても動きますけどね」
「こいつ……
俺はパワードスーツを見た。
…アメリカには内緒らしいんですが」
「知ってるんですが、知らない事にしてるのが真相です」
「なんで?」
「在庫でしょうね。こいつが配備されたら、いらなくなる装備や兵器の不良在庫が発生する。在庫を捌くまで、知らぬ存ぜぬを通すと思います」
「自分は、テスターなんですが。あのローラン大佐がまた来たら、戦わなきゃいけないんですか?」
「そうです」
「言いにくい事をはっきり言いますね」
「米軍が知らぬ存ぜぬを通す為には、自衛隊もコレに触れられない。自衛官は乗れないんですよ現状。民間人の土畑さんに、この機体を守って頂きたい」
「なるほど。やれるとは言えない。でもやるしかないんだ!ですか?」
「そうですね。バックアップはします。日本宇宙開発機構のはやぶさのチームが、生命維持装置のバックパックを一時間後に組み上げ終わるそうです。テストを兼ねて、宇宙に行けますよ」
「……」
「嬉しくて死にそうに見えますが?」
坂田一佐に向かって、笑うしかなかった。
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