別話ゲーマーズフロント
別話ゲーマーズフロント

発行者:武上 渓
価格:章別決済
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ジャンル:SF

公開開始日:2014/01/03
最終更新日:2015/08/22 22:09

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別話ゲーマーズフロント 第1章 オールドタイプ
ー第3話白石歩美


バーマヒルの扉を開けると、カウンターにしがみついている歩美が見えた。
入れていたバーボンが見事に空瓶になっている。ビール用の細長いグラスが有るから、スーパードライもかなり胃に流れ込んだようだ。
「すいません。遅くなって」
マヒルママとマスターが雪山で救助隊を見たようにハモッて応えた。
「助かった」
「助かった。歩美ちゃん王子様がお迎えに来たわよ」
「え゛~みんな座って、乾杯するの~」
店の女の子が歩美のバックとコートを持って待機して、ママとマスターが歩美の両脇を抱える。
俺がイスを引くと、歩美はスキージャンプの体勢でカウンターにしがみつく。
「え~い。札幌時計台まで飛ぶよ~」
そのまま3人一緒に後ろ向きに床に転がった。
歩美は後転して、テレマーク姿勢で立ち上がった。
「よし。表彰式にいくぞ!」
バックとコートを受け取って、歩美の腰をホールドしてドアの外に押し出した。
ママとマスターは床に座り込んだまま笑っている。
「ボトル入れといて下さい。お金は来週まとめて払います」
「お待ちしてま~す。おやすみなさい」
手が振られた。
とにかく、タクシーに押し込んだ。
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