ワイバーンギフ
ワイバーンギフ

発行者:武上 渓
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:SF

公開開始日:2013/12/31
最終更新日:2014/01/01 10:26

マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
ワイバーンギフ 第1章 誕生前夜
-第2話むちゃ振り



私は、倒れた自転車を起こしてカバンから携帯を取り出した。
「先に俺を起こしてくれよ!」
「待って…電話が終わるまで」

-はい。能登島です
「秀彦おじさん?和代だけど…ちょっと来て欲しいんだけど…」
ーアァ待てよ。GPS位置確認した。近いな…5分33秒で到着する。トラブルか?カズ?
「かなりのトラブルだと思う」
-緊急性は?
「無いけど…」
-判った。切って待て
私は、もがいている彼を見ながら携帯を切った。
「おじさん呼んだから、起こすね」



車椅子と彼は重かった。
「いったい何なんだよ!」
怒っている彼の車椅子をしっかり抑えているのは大変だった。
「落ち着いて。自殺未遂は犯罪だよ!絶対ダメ。離さないからね」
「誰なんだよ?もういいからほっっとけよ!」
「私?能登島和代だよ!能登島優樹は弟だよ!あなたはぁ弟のヒーローだった……あきらめないキャプテンだった…元気だせ!前へ!前へ!あなたは叫んでた!だからほっとかない。ほっとかないよ!」
急に暴れていた車椅子が止まった。彼の横顔には涙の筋が光って見えた。




秀彦おじさんの仕事部屋であるワンボックスカーが寄せてきた。運転席からピットマンが顔を出す。
「ハーイ!カズヨ。アタラシイ カレシデスカ?」
「?…。違います!秀彦おじさんに降りてきてもらって!」
「オーカズヨ コワイデスネ~…ボス キイテノトオリ」

秀彦おじさんは、まぶしそうに降りて来た。
「で?トラブルはこの新しい彼氏か?」
くどいので黙殺させてもらって経緯(いきさつ)を話した。

「足の動かない彼を日本代表に……おもしろい」
「なんとかなる?お願い秀彦おじさん!」
彼はうなだれたままだ。
「つまり…ネット上にサッカークラブを創設する。それをプロにして、世界中に拡げて国際Aマッチを開催するって事か?」
よくわかってなかったが…うなづいて先を促した。
「そうそう!そんな感じ!」
「そういう物に、お金を出す人が居るとでも?」
私は絶句した。
でも…撤退(ひく)わけにはいかない。
「そこをなんとか考えてよ!」
秀彦おじさんはしばらく考えていた。
「独自に開発した技術がある。そいつを限定的に提供して、プロ化する手は有る。つまり…限られた人間しか出来ないのなら金銭を発生させられる。待ってろ」


秀彦おじさんは車から何か持って来た。
5
最初 前へ 2345678 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ