ワイバーンギフ
ワイバーンギフ

発行者:武上 渓
価格:章別決済
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ジャンル:SF

公開開始日:2013/12/31
最終更新日:2014/01/01 10:26

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ワイバーンギフ 第3章 キックオフ
-第9話 木曽川審査官


「では。これから皆さんにクラブハウス及び練習グランドにログインして頂きます。お手元の無線ラン中継機を耳に装着して下さい」
しかし、会場の全員がパソコンで速報を打ち始めていた。5分程待つと、ようやくバラバラと装着を始めた。
「ログインする前に注意点をご説明します。ログインしたら、走ったり手を動かさないで下さい。現実の手足も動いて怪我をする恐れが有ります。クラブ関係者は、動かないように訓練しています。ネット上ですので、オンボードキーボードを所持するよう設定して有ります。プレスリリースの最後に設定が有りますので、設定して頂きますと、お手持ちのパソコンが操作できます。記事の送信などもできますのでご利用下さい。」
私は設定が終わるのを待った。
中継機には、身体データスキャンが新たに装備されている。装着するだけで、外見画像データや骨格 筋肉データが読み込まれる。当時は30秒かかったが、今は5秒に短縮されている。これが個人情報に当たるとして、訴訟に発展するのだが、この時には予想すらしていなかった。

「皆さん。設定は終わられましたか?終わられてない方は、手を上げてお知らせ下さい」
終わったのを確認して、私も中継機を装着した。
「では右手で中継機の右の下側の一番顔側の突起を上に押し込みます。後頭部側では有りません。顔側です。これが起動キーです。まだ起動していませんので、間違えても何も起こりません。ですが連続して起動キーと複数のキーを押すと、中継機に叱られますのでご注意下さい。私の父が最初にログインした時に、説教されています」
会場から笑い声が上がった。
「押して下さい。起動しますの音声が流れましたか?まだ何も起こりません。耳から外さないで下さい。警告音と共に、中継機に怒鳴らます。外れないようにするフックが有るのですが、まだ間に合っていませんので、お気をつけ下さい」
記者さん達は、おそるおそるキーを押し込むと周りを見渡した。
「では。目を閉じて下さい。それでログインします。目を開けるとログアウトしてしまいます。閉じたままにして下さい。トイレはログアウトして会場のトイレをご利用下さい。クラブハウスでされますと、服のままする事になります。弟がそれでズボンとベットを濡らしています」
会場は和やかになってきた。記者会見は成功の予感がした。
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