ワイバーンギフ
ワイバーンギフ

発行者:武上 渓
価格:章別決済
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ジャンル:SF

公開開始日:2013/12/31
最終更新日:2014/01/01 10:26

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ワイバーンギフ 第1章 誕生前夜
会見場に、秀彦おじさんは居ない。記者会見は、秀彦おじさんの設置したカメラで、秀彦おじさんのサイトでインターネット中継される。自分の仕事をやりながら、中継の操作と5台のカメラの切り換えをバンの仕事部屋でやってくれる事になっている。

市民会館小ホールの舞台上に、マイクを載せた机が並んでいる。後ろには、スポンサー名とクラブ名エンブレムの屏風が立てられている。私達は、時計を見て定刻になると同時に、舞台上に入って行った。私が真ん中で、左に膝肩くん、右に厚見社長、両脇に10人の社長さんが座った。司会は居ない。500席はパソコンを膝に載せた記者さんで埋まり、舞台の前にはカメラマンがすでにシャッターを切り始めている。会場整理は、厚見社長の社員の方がボランティアで務めてくれていた。
私はマイクを持って、戦闘を開始した。


挨拶と自己紹介クラブ概略説明の後、いよいよ質疑応答が始まった。
「濃尾新聞の岩田です。まずプレスリリースによりますと…能登島代表は今年10月で18才で、女子高生と言う事なんですが大丈夫なんですか?」
「何か問題が有りますか?」
「資金調達で有るとか、監督や選手契約などですが」
「今ここに、来て頂いている11名の方は、岐阜市を代表する会社の経営者の方です。11名の方から4億6千万の運営資金を約束して頂いています。資金とクラブ運営に関する問題についても助言や援助を頂いています。人事に関しては、無線ラン中継機の認可を待って進めて行く予定になっています」
「驚きました。能登島代表。女子高生がどうやって、4億6千万もの資金を集められたんですか?よろしければ教えて頂けますか?」
「理念です。隣に居る膝肩選手は、両足が動きません。元はFC岐阜ユースのセンターディフェンダーです。彼の夢は日本代表になって、日本代表を世界一にする事でした。リアル世界では夢はかないません。しかし、無線ラン中継機を使ったこの技術なら、彼は日本代表になって世界一に成れます。あきらめた夢に機会を与えてあげたい。その理念に11名の方が賛同して頂きました。その結果が4億6千万だったと言う事です。金額でも利益でも有りません。理念が達成されるかどうかが問題です。足りなければ1兆でも2兆でも集めます」
濃尾新聞の記者は黙って座った
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