カルテット~少年と獣たち Vol.2
カルテット~少年と獣たち Vol.2
成人向完結
発行者:とりさん
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:カルテット~少年と獣たち

公開開始日:2013/10/29
最終更新日:---

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カルテット~少年と獣たち Vol.2 第2章 1 黒崎
 新二年生の担任として公立小学校にもぐり込んだ私は、児童らのかわいらしさに相当参ってしまった。かわいらしいというのは、必ずしも少年愛の視点ではなく、女の子だってかわいらしいし、多くの子が、一般的に大人を惹きつけてやまないフェロモンを持っていた。まだ幼く無力な者は、この保護欲をそそるフェロモンや外見を、生きるために身に纏っているのかも知れない。

 私が目をつけた新波翔という少年は、その中ではむしろ異質で、ぬいぐるみや仔犬のようなかわいらしさよりも、端正で整った顔立ちが、まだ完成していない感じがよかった。そしてこの子はかなり「変わっている」ということが、すぐに私にはわかった。
 彼は自己愛が強かった。プライドが高い。何をやっても人より上で、弱みを見せなかった。かといって目立とうともしない。学習ではいやでも一位になってしまうが、集団的スポーツではあえて目立たないように、しかしクレバーで着実な動きをした。個人競技ではあえて二位あたりを狙っているようにも見えた。

 その実、翔は愛情に飢えていて、本当は私にでも誰でも、甘えたいのだとすぐわかった。休み時間に私に群がり、膝に乗ったりちょっかいをかけたり、我勝ちに話す子らの一回り外にいつもいて、視線は、本当はもの悲しげだった。
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