vol.2「亜美通信」7月特大号
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発行者:桜井亜美 AMI SAKURAI
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公開開始日:2013/08/27
最終更新日:2013/09/11 12:57

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vol.2「亜美通信」7月特大号 第1章 桜井亜美から極彩色のトキメキをお届けします!
2 連載小説「BLACK SWEET WIFE」



1衝撃の招待状










赤い眼をしたアルビノのディスカスが、お腹を上にむけて水面に浮いて



 いる。あたしは十数匹の真っ白いディスカスが泳ぐ水槽を上から覗



きこんでみた。みんな死んだ子に無関心に、元気に泳ぎ回っている。



 水槽は完全にハギの専有テリトリーだし、あたしは魚が嫌いだから、



できる なら触りたくない。でもそのままにしておくときっとハギが。



怒る。仕方なく魚網ですくって殻のクッキー缶の中に入れておいた。



結婚してからこれで七匹目だ。何万円もする高価な魚だけど、あたしに



とっては金魚と同じ価値しかなかった。



 夜中にハギが帰ってくるまで、バルコニーの片隅に放置しよう。



 通勤服のスーツを脱ぎすててシャワーを浴び、タンクトップ一 枚で



ドアについた 郵便ボックスをのぞく。そろそろ更新されたクレ



ジットカードが届く頃だ。



でもカードは来ておらず、代わりにあたし宛のハガキ大の厚ぼったい



 封筒が入っていた。差出人を見た瞬間、世界の時間が凍結する。



 「蒼海フジ 浅木鈴」



 連名で書かれたその名前は、あたしにとって火がついた爆弾の導火線と



 同じ。焦ったあまり封の口をたてに破ってしまう。中にはいっていた



厚ぼったい往復ハガキはやっぱり結婚披露宴の招待状だ。



2ヶ月後、六本木のホテルに入っているイタリアン・ストランで。



 あたしは招待状を壁に投げつけ、床に崩れ落ちる。



 みんな死ねばいい。


 
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