クリアスカイ
第6章 罪
「もしかして…、それで捕まったんじゃ、ないよね?」
メイリは、腹を抱え笑い泣きしながら、問い掛けてきた。
「そうだよ…。気づいたら、医務室に寝かされて、取り調べをされた」
あの一連の悪夢を思い出し、落ち込む俺。
「本っ当に、アンタって、何処まで行っても、ツイてないんだから!アハハハ」
ベットをバタバタ叩きながら、笑うメイリ。
「それでぇ…アンタは、何の罪で捕まった訳?
変質者に間違われたとか?
それとも―…」
「殺人罪」
笑いが止まらないメイリの声を遮断し、答えた。
「殺人罪…?誰を殺したの…?」
罪を聞いた途端、メイリの顔が曇る。
そりゃそうだ。
目の前に居る、幼馴染みが人殺しなんて、普通なら驚くだろう。
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