クリアスカイ
第4章 職業内容は・・・
「ダメ男、いつまでこの生活を続ける気?」
背筋が凍りついた。
その言葉は、俺にしてみれば、
一番聞きたくない言葉で、俺自身、
そんな事を言われても、全くわからない。
「それは・・・」
言葉を返そうとしても、思い浮かばない。
「幼馴染のリチャード君、
また賞金首捕まえたみたいよ?
さっき、奥さんと会って言ってたの。
今じゃ、リチャード君の家なんて、
彼が稼ぐ賞金で生活が出来るから、
働く必要がないって、自慢していたわ。
同じ環境で育ったお前は、引篭もりのニート。
家族の足引っ張りなのに、
リチャード君は、大黒柱。
どうして、こんなに差が出来たのか・・・」
気まずい雰囲気。
俺は聞こえないフリをし、味噌汁を飲む。
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