みんな・愛してるよ
第15章 第十五話 亮輔の気持ち 優夜の言葉
いきなり横倒しにされ肩撃ちつけて目が覚めた。
(いってー。何だよいきなり)
「おい優夜を何処にやった! 返答次第じゃただで済むと思うなよ? 本気で殺すからな! 」
(あれ? 亮輔兄ちゃん? ここだよー! 助けて! )狭いけどそれでもバタバタ暴れる。
それに気付いたのかチャックが開けられて朱色の空が眩しい。
「ぷはー。きつかったって亮輔どうしたんだよ! その痩せ方! おい! 作者。どう言う事なんだよ。頼む教えてくれよ。何で亮輔がこんなに元気ないんだよ! 」この馬鹿(作者)に頼りたくはないけど、この際仕方がない。
「お前ら二人とも馬鹿の集まりか? まず、優夜。お前は確か言われてなかったっけ? 亮輔から隣に居ろって。そんで、亮輔? なんでしっかり捕まえとかないかな? おかげさんで俺の家、食器無くなったっての。その分のお金出してね。それに交通費も」あっけらかんと言い放ちやがる! ぶん殴ってやろう。ってうまい事亮輔が俺のぬいぐるみ持ってるじゃん。
貸せって亮輔からぶん取って……
バフッ
「うごっ…」
よし作者倒れた。
バフバフバフバフバフバフバフ
「ゲホッゲホッゲホッ」
よし。この位で勘弁してやろう。
とりあえず亮輔を何とかしないと。
振り向いて亮輔見たらニッコリ微笑んでた。
嬉しそうに。
楽しそうに。
「良かった。優夜が無事で」そっと俺に手を差し出してくる。
その手を握り返す。
「亮輔ご飯食べてないの? それに母さん達は? 確か今日帰ってくるはずだろ? 」
60