みんな・愛してるよ
みんな・愛してるよ
成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
みんな・愛してるよ 第12章 第十二話 国久の怒りと亮輔の悲しみ
(もしかしなくてもやっぱり友達だもんね。友達の悪口言われちゃ嫌だよね? やっぱり可愛いけど怒ると怖いな)なんてゆっくり考えてる暇無さそう。振り下ろされた枕は亮輔の脳天に直撃し、優夜の雄叫びが室内を揺らす。
「国久の奴めー! ってか亮輔兄ちゃん! 亮輔の口からでも亮輔の悪口言うのは許さない! 今度言ったら絶対ぬいぐるみ投げ続けるから覚悟しとけー!! 」全くもって優夜は少し的外れらしい。
「イテテ。判ったから話続けさせて」今度は亮輔が叩かれたくない(恐怖のどん底?に落ちる)番だった。
「判ったならいい。話し続けて! 」優夜は何でか亮輔の前だけでは怒るのも泣くのもお冠になるのも素直に出てしまう。
それが妙に嬉しくてついつい亮輔の顔が緩む。
「その後は家族皆で優夜を探しに出かけた。誰も傘を持つことも忘れてずぶ濡れでそれでも見つかるまで誰一人家には帰らなかったはずだ。家では国久君に待ってもらった。優夜から電話があったらいけないし、家族の誰かだったら他の人に連絡する前に飛び出しちゃうだろうって思ってね。俺はもしかしてって思ったからホテルに向かったんだ。何となくそこに優夜が居る気がして」そこまで言うと静かに項垂れ一番触れられたくない事を言うのかと目を瞑る。
「その後お前は三日間風邪を拗らせて眠ってた。父さんは仕方ないけど、母さんと俺と国久君は一回も寝る事無く交代で見てたんだぞ? だから優夜が起きた時、二度とこんな事しないように言葉がきつくなってしまったんだ」
暫くの沈黙の後、決意したように亮輔は顔を上げる。
「そして優夜は自分の腕を切って一ヶ月眠り続けた。その間何度と無く国久君に殴られたよ。当然だと思う。一番近くに居る僕が守んなきゃいけないのに一番傷付けたんだから……それだけだよ。僕は殴られて当たり前の事をしたんだから。その位の自覚はある」途中から優夜は顔を伏せていたが、再び亮輔目掛け枕が振り下ろされる。
「言わないって言った! 判ったって言った! さっき言った! 亮輔約束破った! 亮輔の悪口言わないって言った!!! 」ボロボロに泣きながら振り下ろされた枕の鉄槌は止められる事も防がれる事も無くただひたすらに亮輔を殴り続けた。
その後、優夜は亮輔と家に帰り着くまで口を開く事は無かった。
48
最初 前へ 45464748495051 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ