みんな・愛してるよ
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発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第10章 第十話 消えた恋心の行方その中で優夜は?
二人はホテルまで行き、部屋に着くと僕は以前の恋心を思い出したかのようにはしゃぐ。
年相応のはしゃぎ方だろうか。それとももっと幼いはしゃぎ方だろうか。
たまに垣間見えるソレに亮輔は泣きそうに涙を溜める。
急に後ろから亮輔に抱きつかれ暫く呆然とする。
「何だよ! 急に、何でそんなに俺に引っ付きたがるの? 」僕としてはその行為が判らない事なのだ。
何故こんなに引っ付きたがるのか。ソレは蛸みたいに引っ付いたら離さないのだから。
「ごめん。もう少しこのままで。このままで居させて。優夜、ごめん。本当にごめん」僕が手首を切ってしまった償いなのか、はたまた僕自身が苦しみ嘆いていた心の痛みへの謝罪なのか。今の僕にとっては判らない。その選択肢すら浮かんで来てはいないだろう。
ただ、今回も振り払おうとすれば抱きつくのだろう。殴ろうとすれば頬を優しく、そして愛しく撫でてしまうのだろう。
だから静かにそのままこの蛸が離れるまで待つしかないのだ。

その日、蛸が離れた時、既に夕食の時間になってしまっていた。
僕は折角、思いっきり初日から遊ぼうと勇んで来たのに兄のせいでそれも叶わず肩透かしに遭った気がしてならない。
夕食をモソモソと食べ、二人して部屋に戻る。
あの時の冷えて固まってしまったパスタを食べた時のように楽しい会話は何一つ無かった。
ただ、出されたものを黙々と食べる。ただそれだけ。

翌朝僕が目覚めた時隣に温もりを感じた。
急いで見ると兄貴が隣でスヤスヤと安らかな寝息をたてている。
折角寝る時はわざわざ別々のベットで寝たのにどうしてかシングルの狭いベットで二人も寝てるのだ? 何が楽しくて男と寝てんだ俺?

それでも兄を蹴落とせない。
ベットから追い出せない。
何故なのかは僕自身にも判らない。
ただ、こんな時ふと思い出すのだ。
懐かしいと。兄に触れたいと。あの唇に自分の唇を重ねたいと。
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