みんな・愛してるよ
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成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第96章 第九十六話 俺の弟
道也が居る時には道也に縋《すが》りに行くんだ。こいつは。
道也が美優の事好きな事は理解してるからこういう時位懐かせてやりたいのだ。
「美優ちゃんは何着ても似合ってるよ。特にこれなんてどう? 」白いフリースにワンポイントで可愛い兎ワッペンの入ってるベストを美優に渡してる。
道也が来ている時は毎度おなじみの光景。
お小遣いの少ない僕達に毎度資金提供してくれる優夜お爺ちゃんは裏で亮輔お爺ちゃんからお金をせしめてるらしい。
前にそんな事言ってた覚えがある。
だから今日お買い物が終わって次にお爺ちゃん達の家に行った時はちゃんとお礼言わないとな。
「美優。後が詰まってるんだからさっさと決めろよ」つっけんどんに言い放ちながら俺は並んでいる洋服に目をやる。
「竜哉は洋服いらないの? 」微笑みながら俺の持ってるレザーのジャンパーを覗いてきた。
「俺は今靴の方が欲しいから…」
「別に遠慮なんてしなくていいんだからね? 亮輔からお金貰わないと買えないほど貧乏でもないんだから」僕達の家とは大違いだ。
家族で買い物に行っても常に値札との格闘。
いくらまでだったら買っていいけどそれ以上は駄目。とか決まりがあるんだ。
俺は何となく気に入ったレザーのジャンパーと黒のジーパンを買ってもらった。
美優は一式白の綿パンと道也が美優に渡してた白のフリースとクマのワンポイント付き靴下と背中にこれまたクマのワッペンの入ってるジャンパーに何故か耳付きの毛糸帽子。
会計の時合計支払った金額聞いて驚いちゃったよ。
約五十万吹っ飛んでた。
僕達の洋服だけでそんなに払っててお爺ちゃん達大丈夫なのかな? 
そして次なる目的地の靴屋へ歩き出したのだった。
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